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●Step16 モデルルームなど・現地周辺環境を見学しましょう

最終更新日:2006/03/15
不動産広告等により販売物件の情報が集まり、希望に近い物件があればモデルルーム、モデルハウス、販売物件に行きましょう。広告などでの平面的な図やイラストを見るよりもモデルルームやモデルハウスを見ることによって、具体的な部屋の広さや内装の質感などがわかり実物に近いイメージをつかむことができますし、実際の販売物件を見ることが出来れば言うことはありません。物件についての質問があれば、その場で担当者に聞くこともできます。
 ただし、実際にモデルルームなどを見学すると、すぐに契約する方もいますが、注意が必要です。結果的に、最初に見た物件が希望条件に最も合っている場合もありますが、見た目の豪華さに惹かれてすぐに契約し、後で後悔することがないよう、いくつかのモデルルームなどを見学し、希望条件に合っているかどうかを慎重に比較検討してから契約するようにしましょう。
 また、モデルルームなどだけでなく、物件の周辺環境についてもチェックする必要があります。物件の広さや質だけでなく、利便施設、交通利便性、騒音、悪臭など周辺環境の確認も忘れてはいけません。

1.現地には、公共交通機関を利用して行ってみましょう


モデルルーム、モデルハウスや販売物件所在地に行く時は、公共交通機関(電車・バス等)を利用しましょう。
 最寄り駅(バス停)から現地まで、実際に自分の足で歩くことにより、広告ではわからない電車(バス)の本数、乗り換えの移動距離、駅(バス停)周辺の雰囲気などを確認することができます。
 時間に余裕があれば、曜日・時間帯を変えて何度か行ってみると良いでしょう。電車(バス)の混み具合、駅前の賑やかさなどは、平日の通勤時と休日の昼間ではずいぶん違うことがありますし、夜道の照明や人通りが多いか少ないかは、昼間に行ってもなかなかわからないからです。
 なお、車を所有し、車中心の生活をされる方は、道路の混雑状況などを知るために、一度は車で行ってみると良いでしょう。

2.物件の周辺環境などを確認する


最寄り駅などから物件所在地に到着したら、物件の立地、敷地全体、周辺環境などを確認します。
 まずは、物件所在地の隣接地に建っている建物の高さ、建物までの距離などを確認しましょう。騒音や異臭がないかどうかのチェックも大切です。
 物件所在地の見学が終わったら、周辺の商業施設や公共施設を確認します。スーパー、銀行、郵便局、病院、薬局、学校、公園、図書館、役所などがどのくらいの距離にあるのか、実際に歩いてみましょう。その際、騒音や異臭がないか、交通量はどうかなどの確認も必要です。スーパー等では店内に入り、品揃え、値段、営業時間帯などをチェックしておくと参考になります。

3.モデルルームなどに着いたら


モデルルーム、モデルハウス、販売物件に着くと、「よろしければ」とアンケートの記入を求められます。アンケート項目は販売業者によって様々ですが、非常に多くの項目の記入欄が用意されていることが一般的です。なぜなら、販売業者はこのアンケートで、主に次のようなことを把握しようとしているからです。

(1) 見学者の購入動機(購入意思の強さ)を知るため
 モデルルームなどの見学者は物件の購入を検討している訳ですが、すぐに購入したい方がいれば、中には将来の参考に見学に来ただけの方もいるなど、見学者によって様々です。一方、販売業者の営業マンは物件を売るために、見学者の見込み度を見極め、見込みのない見学者には早々に見切りを付けることになります。
(2) 営業のため
 一般的に、見学者が見学当日に即申し込みすることはなく、パンフレット等をもらい、家に帰って検討する場合がほとんどです。そこで、販売業者の営業マンは、見込み客に電話したり、訪問したりして、その後の検討状況を確認します。見学者の悩みの相談に乗ってくれたり、別の物件情報や役立つ情報を提供してくれることもあります。

 他にも、間取りプランを決めるために家族構成や希望の間取りに関する項目、住宅ローン借入の目途を確認するために、年収、自己資金、現在の家賃などの項目の記入欄があります。しかし、アンケートはあくまでも任意のものですから、全ての項目に記入する必要はありません。電話番号などを記入することに抵抗がある場合は、未記入にしたり、メールアドレスだけを記入することでも構いません。それでもアンケートの記入に抵抗がある方は、「実際にモデルルームなどを見学してから記入します」とはっきり言いましょう。見学した結果、気に入ったのであれば詳しく記入すれば良いですし、気に入らなければ必要最低限のことだけ記入すれば良いのです。


4.建物の全体模型などで説明を受ける


建物の全体模型
 建物のイメージだけでなく、敷地や建物の形状、建物の配置、植栽、ゴミ置き場、駐車場、共用施設などの位置関係がわかります。敷地内に複数の棟がある場合は、他の棟からの視線が気にならないか確認します。また、備え付けの日影図で日当たりを確認します。
 物件周辺の建物については、どの範囲まで模型があるかはモデルルーム次第です。模型がない場合は、物件敷地の隣接地にどれくらいの高さの建物がどれくらいの距離で建っているのか、眺望や日当たりがどうなるのかについて、営業マンに聞くか、備え付けの日影図で確認しておきましょう。また、今は隣接地に大きな建物がなくても、将来、大きな建物が建設される可能性があるかどうかは全体模型や日影図だけではわからないので、営業マンに確認しておく必要があります。

建物構造の模型
 構造は、表面上には見えないものですので、パネルや構造の模型で説明されています。慣れない言葉や難しい用語が多いのですが、わからないことは担当者に聞いて、正しく理解をしておきましょう。構造の違いによって、住みごこちにどのような影響があるのか確認し、物件の特徴をつかみます。例えば、耐震・免震構造、床のコンクリートの厚さ、住戸間の壁の厚さ、二重床、二重天井、複層ガラスなどの構造や設備により特徴に違いがあります。

5.モデルルーム、モデルハウス、販売物件を見学する


【新築マンション、新築一戸建ての場合】

 モデルルームやモデルハウスは、豪華な家具やインテリアで飾られて、きれいに演出されていますが、これらの家具やインテリアはオプションで別途料金が発生する場合がほとんどです。また、見た目の豪華さと日常生活での使い勝手は必ずしも一致しません。豪華な演出に惑わされることなく、自分の生活スタイルや手持ちの家具の配置を考えながら冷静な目で見ることが大切です。
 また、モデルルームやモデルハウスは、販売物件にある複数の間取りタイプの中から、代表的なものしか用意されていません。希望する間取りタイプとモデルルームが同じ場合はイメージが掴みやすいのですが、自分の希望する間取りと異なる場合は、営業マンに希望するタイプとの共通点、相違点を確認しましょう。

【中古住宅の場合】

 中古住宅の場合、見学する時にはまだ売主が住んでいる場合と売主が引っ越して空室となっている場合があります。売主が住んでいる場合は、家具などにより見えない壁の汚れなどがチェックできないので、気になるところは売主または営業マンに聞いてみましょう。


 モデルルーム、モデルハウス、販売物件を見学する時は、ただ眺めるだけでなく注意すべきことがたくさんあります。以下を参考に確認しながら見学しましょう。


チェック
項目
新築
一戸建て
 
新築
マンシ ョ
中古
一戸建て
 
中古
マンシ ョ
チェックポイント
天井の高さ、柱、梁 天井の高さは、間取り図だけではわかりにくいものですので、実際の高さを確認しましょう。その際、柱や梁がどの位置にどのサイズであるのかを間取り図と見比べながら確認します。同じ広さでも柱や梁の出っ張りによって、狭く感じることがありますので、注意が必要です。また、手持ちの家具が収まるか、高さや幅を図ってみることも重要です。
キッチン 一番よく使う人が実際に立ち、使い勝手を確認しましょう。実際に立ってみると、シンクの高さや深さ、2人でも作業できる通路幅は十分あるかなど、見ているだけではわからないことが確認できます。
    中古の場合は、水道から赤水が出ないか、換気扇、ガスコンロ、給湯設備は正常に作動するか、設備の取り替えは必要ないか、確認しましょう。
トイレ 実際、中に入って座りドアを閉めてみましょう。ドアを閉めてみたら窮屈に感じる、便座に座ると両側の壁の圧迫感があるなど、ドア越しではわからないことがあります。
    中古の場合は、便器や給水タンクにひび割れがないか、水流は弱くないか確認しましょう。
バス 実際にバスタブに入ってみましょう。バスタブの広さが十分か、手すりの位置が適切かなど、実際に入ったり、触れたりすることで、使い勝手がわかります。
    浴槽やタイルにひび割れはないか、給湯設備は正常に作動するか、シャワーの水圧は弱くないかなど確認しましょう。
収納(クローゼット) 高さ、奥行き、扉の形状(引き戸、開き戸など)、扉はどこまで開くのか、収納棚が移動できるのか、自分の持ち物と比べて収納スペースが十分かなどを確認しましょう。特に、クローゼットでは奥行きと高さがポイントになります。奥行きが足りないと洋服を斜めにかけることになったり、肩が壁にあたって潰れたりします。高さが足りないと、ロングコートなど丈の長い洋服が収納できません。
ガラスの面積によって印象は大きく変わります。同じ広さの部屋であれば、高い窓の方が開放感があり広く感じますが、窓が大きい分、開け閉めに力がいることがあります。気密性の高い二重サッシも、開け閉めに思ったよりも力が必要な場合があります。実際に開け閉めして確かめてみましょう。
    マンションの場合は、リビングの窓からの眺望や前の建物から覗かれる心配はないかなどについて確認しましょう。
    隣家とどれくらい離れているかにもよりますが、隣家から覗かれることなく視線が合わないように窓と窓の位置がずれているか、人通りの多い道路に面している場合は、リビングが覗かれないようにプライバシーが守られているか確認しましょう。
    家の傾きや老朽化によって、開け閉めがスムーズにいかない場合もあるので、注意が必要です。その他に、網が入っているか、二重錠になっているかなどの防犯対策、複層ガラスなどの結露防止策についても確認しましょう。
日当たり     日当たりはモデルルームやモデルハウスでは確認できないので、希望住宅の方角を日影図や区画図、配置図で確認しましょう。前や隣に建物が建っていると南向きでも日当たりが悪くなる場合があります。周りに何も建ってない場合でも、今後の建築予定の有無を営業マンに確認しましょう。
    南向きの土地であっても、周りの建物の状況では日当たりが悪いこともあるので、販売物件まで実際に足を運んで確認することが大切です。また、周りに何も建ってない場合でも、今後の建築予定の有無を営業マンに確認しましょう。
管理規約     専有部分と共用部分の範囲、ペットは飼えるかどうかなどの禁止事項、駐車場の使用料などの管理規約事項について確認しましょう。
管理費・管理状況     敷地内、共用部分、ゴミ置き場はしっかり掃除されているか、管理員の勤務形態はどうなっているかなど、マンション管理が行き届いているかどうかを確認しましょう。また、管理状況に対して管理費が妥当かどうか検討しましょう。
修繕積立金・修繕計画     長期修繕計画が立てられ、それに基づいた修繕積立金になっているか。
      積立額は十分か、今までに実施された修繕や今後の修繕計画を確認しましょう。
標準設備(仕様)、オプション設備(仕様)     標準設備(仕様)とは、販売価格内に組み込まれ、最初から付いているものです。一方、オプション設備(仕様)とは、販売価格とは別に費用が必要となり、用意されているメニューから食器乾燥機やビルトインエアコンなどの設備を付けたり、間取りや仕様を変更できるものです。標準仕様かオプション仕様かを確認しながら見学しましょう。オプション設備(仕様)の中には、後付できないものもありますので、後付できるかどうかも併せて確認しておきましょう。
    水栓はあるのか、希望している広さの庭があるのか、隣家との位置関係などを確認しましょう。
門、外塀、植栽       敷地の周りの外塀や植栽などは、どこまで整備してもらえるのか確認しておきましょう。販売価格とは別料金の場合もあります。
      門や外塀の傷み具合や枯れた植栽などはないか確認しましょう。
駐車場     車庫の大きさは、自分の所有する車が出し入れするのに十分な大きさがあるか、出し入れに邪魔な電柱や標識がないか、車庫に面している道路の幅や交通量についても確認しておきましょう。
外壁     ひびや汚れ、コンクリートが剥がれていないか、老朽化が進み崩れ落ちそうな箇所はないか確認しましょう。
室内の壁、床、天井     壁紙が剥がれていないか、しみや汚れはないか、床のきしみやへこみはないか、天井のしみの場合は雨漏りによるものではないか確認しましょう。
ドア、ふすま     開け閉めがスムーズにできるか確認しましょう。建具の建て付けが悪かったり、家が傾いているために、ドアやふすまが閉まらない場合があります。
設備     照明器具、エアコン、床暖房、インターホン等の住まいに関わる設備について正常に作動しているか、古い設備のため取り替えが必要かどうか確認しましょう。
基礎、床下       基礎にひびが入っていると地盤が沈下している可能性があります。また、床下の湿気は土台や柱を腐らせる原因になります。基礎にひびが入っていないか、床下の湿気対策が十分か確認しましょう。
雨漏り、シロアリ       雨漏りやシロアリは、通常のチェックでは確認しきれないことが多いので、売主や営業マンに確認しましょう。

6.個別の相談をする


モデルルームの見学が終わったら、商談ブースに案内されます。商談ブースでは、希望の間取りタイプ、オプション設備(仕様)などの相談に乗ってくれます。見学する際に質問できなかったことや新たな疑問・不安などがあれば、どんどん質問しましょう。誠実に応対してくれるかどうかも重要なチェックポイントです。また、資金計画などの相談にも乗ってくれます。年収や貯蓄額などから、いくらまで住宅ローンの借入れができるか、諸費用がどの程度必要かなどを試算してくれます。

出典元:住宅金融公庫 
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